会津地区のタウン誌「WinWin」のSDGsコーナー 2022年9月号の内容です。

『私達が口にしているポテトチップスやチョコレートが、世界の地球温暖化や児童労働問題に関係しているといわれていること。』
ポテトチップスやチョコレート、アイスクリーム、ドレッシング、シャンプー、洗剤の原材料名に書かれている「植物油脂」とは、東南アジアで栽培されているアブラヤシの実からとれる「パーム油」のことをいい、国民一人当たり年間5リットルを消費していると言われています。
パーム油生産のために原産国の東南アジアの森林面積がどんどん減少することにより
①二酸化炭素を吸収する能力が低下→地球温暖化が進行
②オランウータンやスマトラ象の生息環境悪化→貴重な動植物の絶滅 等の影響が生じています。
また、低価格で購入できる背景にある、過酷な労働環境や低賃金、過剰な農薬使用や児童労働、違法な森林伐採の横行など、現在の私たちの生活は原産国の方々の暮らしや自然を犠牲にした上に成り立ってきていました。
今後私たちは、原産国の環境問題、社会問題の解決と持続可能な発展に貢献するため、できる限り環境に負担をかけないようにアブラヤシを栽培し、適正な価格でアブラヤシを買い取って製品を作った「RSPO認証商品」を選ぶことで「誰ひとりとり残さない世界」に貢献できる大きな力になります。

発行元の株式会社プラニングウィンウィン代表取締役の土屋絹子さんとは、福島県中小企業家同友会の経営指針を創る会の補講で、私が経営指針とSDGsのお話をさせていただいたことが契機でお知り合いとなりました。
今後もお役に立てたらうれしいです。
正しいSDGsの知識と考え方を学ぶことは
- 「なんちゃってSDGs」で無自覚のまま誤った行動や発言をすることで評価を下げることを予防する効果があります。
- 正しいSDGsの知識に基づく行動により、取引先や金融機関、行政、地域の評価が上がります。
- 社員の退職防止、新入社員の志望動機、新規取引の可能性が高まり、企業の持続可能性向上につながります。
SDGsに取り組んだことで得られたメリット
- 環境問題、まちづくり、事業発展、その他の社会課題への感度が高くなります。
- 物事に対する見方が俯瞰的になり、思考の偏りが改善され考え方のバランスが良くなります。
- 立場や年代、地域の垣根を超えた関係構築ができるようになります。
- 自分自身のあり方、生き方を見直すきっかけになります。
他人事を自分ゴトに。
SDGsの17のゴールで掲げている課題や解決策に対して、“無関心” でいられる人も、“無関係” でいられなくなる時代です。