4月19日開催の脱炭素まちづくりカレッジの続きです。
前回の内容はこちら
今回は
- 「振り返り」
- 「排出量を見える化しよう」
- 「私たちのできること」
振り返り
前回の感想をシェア。
- 自分一人の力だけでは達成出来ない
- 会社内でも、地域でも、地球規模でも、まず一人が目標達成できれば、より大きいことに目を向けられ、その人が増えていけば、おのずと規模は大きくなり、結果地球規模まで到達できるのではないか
- 視点を変えると実はマイナスの影響が出てしまう物事がある
- 評価は、必ずしもすべての人にとって良いことになるとは限らない
- 目標が達成してたら企業、社会貢献いろんな理解、持続可能な社会になる
- 自分1人だけでは環境を良くする事が出来ないんだなと思った
- プロジェクト達成▶収益化▶排出量削減といったサイクルを継続
- 全部のトラップカードを勉強したいなと思った
- 他のチーム(特に行政の資金力)の協力が必要だと気づいた
- 異組織間での情報共有の重要性や、組織が一丸となってアクションを起こす難しさなど、カーボンニュートラル実現への課題が体験できた
- 研修メンバー全員との交流が楽しくできたのでとても良い機会だった
- 周囲の人達や地域、行政などと連携する事が必須である
- 自分自身は何が出来るのか、アメニティいわきでは何が出来るのかを考えていきたい
いくつかの共通認識が出てきたように感じます。
緩和と適応

- 温室効果ガス削減による「緩和」
- 気候変動が人類にもたらす影響をできるだけ少なくする、「(影響の)緩和」のために、温室効果ガス(GHG)の排出量を削減することです。
- 化石燃料の使用を減らし再生可能エネルギーに切り替える、LED電球を使う、クールビズやウォームビズでエアコンや石油ストーブの利用を抑える、自家用車の利用を控える、こうしたいわゆる温暖化対策として、よく知られているものは、全てこの「緩和」策です。
- 直面する危機的状況への「適応」
- 既に起こりつつある、今後深刻化すると予想される気候変動の影響に対して、「適応」するという対策です。
- 日常化する災害や相次ぐ新型感染症への備え。
- 高温に耐えられるような品種改良や養殖法の改善。
- 水不足や食糧危機に対応できるような生活の改変。格差拡大を抑えるための生活困難層への対策。
- 自然遺産や文化遺産の保護
- などが該当します。温室効果ガスの2030年半減、2050年ゼロという高い目標をたとえ達成できたとしても、今世紀半ばまで気温上昇が続くのは確実と予測されています。
- つまり、確実に気温上昇による危機的状況に今後直面するのです。
- その状況を克服するためには、我々のライフスタイルやインフラを変革し、「適応」できる社会システムをつくり上げる必要があります。
- 既に起こりつつある、今後深刻化すると予想される気候変動の影響に対して、「適応」するという対策です。
日本ではとりわけ削減のための「緩和」策が注目を集めがちです。
しかし、21世紀の地球で生きていくためには「適応」策は欠かせず、「緩和」策とともに、気候変動対策の両輪なのです。
排出量を見える化しよう
「意外と温室効果ガスの排出量を分かっていない」という問題認識からのワークです。

マイCO2シミュレーターにアクセスして個人ごとの排出量をシミュレーションしていただきました。

参加者全員をまとめたもの


- 排出量にはどんな特徴があるか
- どんな行動や習慣が関係しているか
福島県自治体別の一人当たりCO2排出量データ
- 主要自治体別の数値
- 排出量の多い自治体の特徴
- 経済発展と人口減少問題
私たちのできることを考える
- 数字で見えてくるとやるべきことがはっきりしてくる。
- 結局一人でできることって限られている。
- ゲームの中で感じた問題認識って、地球温暖化問題以外にも共通している?
- やっぱり「ジブンゴト化」して初めて切実な問題だと感じる?
- 私たちが感じた問題認識を実際の仕事に活かせたらいいんじゃね?
- できそう、やりたい、必要だと思うことを話し合ってみるといいかも。
- 意外と会社が温暖化防止と反する行動をしているかも?
まずはそこに手を付ける(改善に着手する)ことが最優先では?とお話ししました。
- 環境に配慮した事業をしています。
- こんなに社会貢献をしています。
この状態だとSDGsウォッシュ(取り組んでいるように見せかけながら、実際にはその実態が伴っていない状態)となる悪い例になります。
(ご参考)SDGsウォッシュに気づかない会社の典型的な体質(例)
- 表層的な「取り組み」で満足
- トップダウンでの方針指示のみ
- 現場が理解していない
- 数値目標や進捗評価がない
- 広報部門のみで取り組みを管理している
- 企業理念とSDGsの接点が曖昧で“他人事”
- 「バレない」と思っている
- 不都合な事実に目をつむる文化
【改善のヒント】
- SDGsを「経営戦略の中核」として位置づける
- 部門ごとの具体的な取り組みに落とし込む。
- 企業理念やブランドとSDGsを一貫性のあるものとして再構築
自分の目の前のことだけでなく、組織・地域全体の包括的な視点を持ち、対話と協働による活動を進めることが大切であることを気づけていただけたようです。
1人だけでは変えられないけど、1人からしか変えられない。
変えなければならない「最初の1人」は鏡の中の自分。
あなたが解決の一部でなければ「問題の一部」である。
SDGsを通じた定例勉強会をより実のあるものとするために「大切なこと」
SDGsに関心がなくても、気候変動や人口減少、資源の枯渇といった現実からは誰も逃れられません。
SDGsに関心のない人もSDGsの言っている社会課題に無関係ではいられないという現実があります。
SDGsを理解し、実践できる人材がいる企業は、社会課題に対して誠実に向き合う組織として信頼され、選ばれる時代です。
株式会社アメニティいわき
- 社 名:株式会社アメニティいわき
- 所在地:福島県いわき市小名浜君ヶ塚町5番地の9
- 創 業:昭和26年11月1日
- 代表者:代表取締役 根本 宏
- 営業種目
- 一般廃棄物収集運搬業、産業廃棄物収集運搬業、浄化槽保守点検清掃業、浄化槽工事業、排水管洗浄・高圧洗浄工事業
アメニティいわき様は福島県中小企業家同友会いわき支部の会員仲間です。
脱炭素・カーボンニュートラル カードゲームに参加することで期待できる効果
個人・参加者にとっての効果
脱炭素への理解が深まる
地域課題とのつながりを体感
多様な価値観に触れる
主体的な行動意欲が高まる
自治体・企業・団体にとっての効果
職員や社員の意識改革に役立つ
市民・住民参加型の対話の場づくりに
カーボンニュートラルの全体像を可視化
SDGs・地域課題の統合的な理解促進
教育・啓発の観点での効果
参加型で楽しく学べる
STEAM教育や探究学習との親和性
「チームビルディング研修」として実施する効果
自分だけではなく、他の人のゴールも知ること
各々のゴール、状況にあった選択肢を最適に配分すること
自分だけでなく、周囲の方が置かれている状況に配慮し声をかけていくこと
苦しい状況、困った状況に直面したときは助けを求めること(ヘルプシーキング)
脱炭素まちづくりカレッジとは?
- 気候危機や脱炭素の基礎知識を身につけ、持続可能なまちづくりや地域づくりについて学ぶことができるカードゲーム型プログラムです。
- ①脱炭素まちづくり BASIC[知識習得] ②脱炭素まちづくり PLAY ![未来体験] ③脱炭素まちづくり DESIGN[実践]のコンテンツで構成されています。
- 2030年カーボンハーフを目指すシミュレーションゲームを体験する。
- 気候危機や脱炭素の基礎知識を身に付ける。
- 個人の排出量の見える化と振り返り、「移動」「住居」「食」などの様々な領域での排出量を削減するた めのプロジェクトを企画・具体化するデザインワークを行う。
- 持続可能で豊かな地域を守り、作るために、地域の脱炭素化を推進する人材を育てる場として有効です。
- 企業・学校・自治体向けなど様々なカレッジプログラムが提供可能です。

=== こんな方におすすめ!===
- 気候危機や脱炭素は色々なところで聞くけど、正直あまり良く分かっていない
- 気候変動対策や脱炭素の取り組みに興味はあるけど、なんだか難しそう
- 具体的な脱炭素アクションを何から始めればいいのか学びたい
- 学校教育や企業研修、自治体イベントなどで、学んでもらえるプログラムを実施したい
=== 主な実施団体等 ===
福島県いわき市、福島県南相馬市、群馬県庁、石川県庁、兵庫県神戸市、島根県益田市、福島県会津美里町、和歌山県かつらぎ町、沖縄科学技術大学院大学、鹿児島県立鹿屋工業高校、愛知県立半田商業高等学校、株式会社群馬銀行、株式会社竹中工務店、福島県中小企業家同友会いわき支部
脱炭素まちづくりカレッジの紹介はこちら
なぜ、ゲーム型研修が効果的なのか
