コミュタン福島「福島とSDGs」の第2回講座の進行役を務めさせていただきました。
全6回の講座で昨日が第2回目。20名を超える参加者のうち高校生が3分の2ぐらいです。

全体のスケジュール

今回は「№2」です。

前回の振り返りと今後の予定(事務局&大内)

何名かの方に感想をお聞きしました。

事務局からは「本日の予定」に加えて第3回目以降の予定のご説明がありました。

今回のテーマと講師

「福島県内における再生可能エネルギーの取組やSDGsとの関わり」

講師:国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研) 福島再生可能エネルギー研究所 招聘研究員 大河原薫様

  1. 産総研 福島再生可能エネルギー研究所の紹介
    1. (動画) 再生可能エネルギー発電のしくみと特徴
    2. (動画) 研究所の施設と取組み
  2. 福島県の再生エネ導入目標と実績
  3. 福島県内の代表的な各種再エネ発電の実施例
  4. 水素の利活用
  5. 再生可能エネルギーとSDGs
  6. 企業にとってのSDGs
(産総研) 福島再生可能エネルギー研究所 招聘研究員 大河原薫様

権利関係がありますため説明資料はお見せできませんが、専門家の立場からの素晴らしい内容です。

私たちにとってもとても勉強になる内容でありました。

大内からの補足説明内容

講義後に実施する個人ワークの予備知識(知識を深めていただくため)として以下の補足説明をさせていたたきました。

再生可能エネルギーごとの課題や自然環境との調和性について

  • それぞれのエネルギーごとの最新情報からみた課題について。
  • SDGsゴール13や15に配慮した計画であること。
  • 地域住民や自治体との対話の重要性。

SDGsゴール7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」と他のゴールの関係性について

ゴール7を起点とした場合の他のゴールとの関係性について

福島県2050年カーボンニュートラル宣言の課題について

  • 令和3年2月の県議会において、知事が、2050年までに脱炭素社会の実現を目指す、「福島県2050年カーボンニュートラル」を宣言しました。
  • 県民総ぐるみの省エネルギー対策の徹底や再生可能エネルギーの最大限の活用を大きな柱に、本県ならではの取組を強力に推進します。
  • 具体的な目標については、改定中の福島県地球温暖化対策推進計画に盛り込み、実効性のある取組となるよう検討を進めていきます。

と、発表はされたものの、具体的に何をどうしたら実質ゼロになるの? についての具体的内容は明確になっていないことをお話ししました。

個人ワーク→グループ討議

ワーク内容のテーマ

  1. 最適と感じた再生可能エネルギーの種類とその理由
  2. 再生可能エネルギーを進めるための課題は何か
  3. 新たに発生しそうな悪影響はどんなことか

今回のグループ編成は高校生チームと大人チームとに分けてみました。
「自分の考えをまとめ」
「意見交換」
「発表内容にまとめ報告する」
個人の考え書き出し、発言し、まとめることで、内容以上のすばらしい成果物が得られ他と思います。

今回のグループと講師の大川原さんと記念写真

高校生チーム代表
大人チームは2チーム一緒に撮影

まとめ(大内より)

  • SDGsの本質の再確認「全部を同時に」「連鎖」「ドミノ効果」
  • 新学習指導要領とSDGs、ESDについて
  • 自治体別 地方創生SDGs達成に向けた取組状況 2021.11時点「福島県の状況」
  • SDGsバブルの中で起きている企業や自治体の新たな問題
  • 寄付活動の中で起きている「不都合な真実」

本日の講座の復習、今後のSDGsについての学びの一助になればと思います。

追加でサプライチェーン配出量について簡単にお話しさせていただきました。

環境省/サプライチェーン排出量の算定と削減に向けて より
  • 事業者自らの排出だけでなく、事業活動に関係するあらゆる排出を合計した排出量を指す。
  • つまり、原材料調達・製造・物流・販売・廃棄など、一連の流れ全体から発生する温室効果ガス排出量のこと。

「原材料の調達」「販売後の使用や廃棄」についての温室効果ガスの削減に配慮することが重要です。

(この視点は人権問題でも同じですね。)

第3回講座の概要と注意事項(事務局より)

終了後は事務局メンバーと振り返りのミーティング。
メンバーの皆さまとの関係性も更に良くなりましたので、今後の講座の質に反映できると確信して終わりました。


次回12/19はいわき市の施設見学です。