【教室が変わる、地域が変わる第一歩】
2024年9月5日、福島県会津美里町の会津西陵高等学校にて、総合的な探究の一環としてカードゲーム「SDGs de 地方創生」を開催しました。
本プロジェクトは、会津美里町役場(政策財政課)からのご依頼によるもので、これまで職員向けに行ってきた研修を、初めて「地域の未来を担う高校生」へと展開した記念すべき第1回目です。
担当窓口は会津美里町役場 政策財政課政策企画係 鈴木係長と堀越さんです。
昨年までは職員研修としてSDGs de 地方創生カードゲームを開催していただきました。
会津美里町からのSDGsやカーボンニュートラル、脱炭素等に関する講師のご依頼はこれまで6回、今回で7回目です。
2021.3.25 SDGs de 地方創生カードゲーム オープン開催
2021.10.14 SDGsを町の計画と紐づけてみるワーク オープン開催
2022.9.28 SDGsボードゲーム ゲットザポイント オープン開催
2022.10.13 SDGs de 地方創生カードゲーム 職員研修
2023.10.24-1 SDGs de 地方創生カードゲーム 職員研修
2023.10.24-2 脱炭素まちづくりカレッジ オープン開催
【追加】
会津西陵高等学校入口 当日はすばらしいお天気でした。

会津西陵高等学校の紹介

SDGs de 地方創生カードゲームとは
「SDGs de 地方創生」は、SDGsの考え方をヒントに、地方創生における「全体性」や「対話と協働」の重要性を体感的に学べるカードゲームです。
日本各地の自治体や、ソーシャルセクターの具体的なアクションを題材に、多様なプロジェクトの実行を通じて持続可能な地域のつくり方を理解するゲーム型プログラムに参加。
ゲーム中の学びから地方創生がうまくいくケースとそうでないケースの間にある違いは何かを考え、その上で「今、何が可能か?」という問いと向き合い、参加者一人一人が行動変容を起こすきっかけを提供します。
SDGs と地方創生の考え方を学び、2030年までの10年間のまちづくりをリアルに体験・シミュレーションできるゲームがSDGs de 地方創生です。
1. 開催概要
- 日時: 2024年9月5日(全2回のうち第1回)
- 場所: 会津西陵高等学校 視聴覚室
- 参加者: 約50名の生徒の皆様
- 運営サポート: みさとねっと 安達忍様
今回は、長年SDGs推進のパートナーとして信頼を置く「みさとねっと」の安達忍さんにもサポートいただき、万全の体制で臨みました。
2. ゲームで生まれる「熱狂」と「学び」
「SDGs de 地方創生」は、参加者が行政や住民などの役割になりきり、対話を通じて持続可能な地域を作り上げるシミュレーションゲームです。
開始直後は戸惑っていた生徒たちも、時間が経つにつれて目の色が変わり始めました。
- 「自分の行動でメーター(地域の状態)が変わった!」
- 「協力しないと目的が達成できない!」
後半には約50名の熱気で会場が包まれ、以下のようなどラマが生まれました。
- 目標通りにいかず悔しがるチーム
- 他チームと連携し、成功して歓声を上げるチーム
- カードの整理に追われ、リソース管理の難しさを知るチーム
これらは全て、現実のまちづくりにおける縮図です。 「対話するチーム」と「待ちの姿勢のチーム」で明確に結果が分かれたことは、生徒たちにとって、教科書では学べない強烈な原体験となったはずです。
3. なぜ、高校生に「SDGs」が必要なのか
探究学習にカードゲームを導入することで、以下の教育効果が期待できます。
- 主体性の覚醒
- 「自分たちの手で地域の未来をつくる」という疑似体験が、生徒の当事者意識(オーナーシップ)を引き出します。
- 対話力の向上
- 世代や価値観の違う相手と交渉し、合意形成を図る力は、社会に出てから最も必要とされるスキルです。
- シビックプライドの醸成
- 地元の課題に目を向けることで、「自分のまちは自分たちで良くできる」という自己効力感と郷土愛が育まれます。
4. 先生方・教育関係者の皆様へ
「SDGsを教えたいが、座学では生徒が興味を持たない」「探究学習のテーマ設定に悩んでいる」。 そんなお悩みをお持ちの先生方、ぜひ一度ご相談ください。
「先生が変われば、教室が変わる。教室が変われば、地域も未来も変わっていく。」
その最初の一歩を、このカードゲームから始めてみませんか? 行政書士として、また公認ファシリテーターとして、貴校の教育目標に合わせた最適なプログラムをご提案します。

今回もサポート役をみさねっとの安達忍さんにお願いしました。
安達さんとは2020年秋からのお付き合いです。
安達さんは過去全てのSDGs企画の立案実行をしてくだった方で私の恩人です。
会津美里町にとどまらず会津坂下町、喜多方市で開催にもご尽力くださいました。

毎回安定のサポート。本当にありがとうございます。
スタート時には戸惑いもありましたが、後半は大盛り上がりとなりました。





- なかなかチームの目標通りにいかないことが不満だったチーム。
- 他のチームに助けを求めたり協力し合って成功し大喜びしていたチーム。
- 実施済みカードと混ざってしまいその整理に追われるチーム。
そのひとつひとつが現実世界に置き換えて考えてみると学びが深まります。
対話や行動を積極的にしているチームと、待ちの姿勢のチームの結果には違いが出ていました。
約50名の熱気に最後は圧倒されました。
振り返り
- 成功した時の理由、その時に起きていたこと、気をつけたこと
- うまく行かなかった時の原因や自分たちの反省点
- 現実世界でも起きていたり、似たようなケースがあると感じたプロジェクト
- 現実世界でまちを良くするために、自分たちが行動すること



先生が変われば、教室が変わる。
教室が変われば、地域も未来も変わっていく。
その一歩を、このゲームからはじめてみませんか?

