2026年3月6日、仙台国際センターで開催された日行連・東北地方協議会主催の「GビズID・Jグランツ・Gビズポータル等説明会・Jグランツ体験会(東北地方協議会編)」に参加してきました 。

東北6県の行政書士約40名が集結し、行政手続きのデジタル化の最前線を体感する非常に濃密な時間となりました。

行政手続のデジタル化が加速する中、特に行政書士などの専門家にとって重要な「代理申請」のアップデートや新機能について、実機での体験を交えた非常に濃い内容でした。

今回の目玉は、2025年1月31日に正式リリースされた「Jグランツ代理申請機能」の実機体験です。

仙台国際センター(展示棟)が会場です。

1. 勉強会のプログラム構成

全体で約2時間の構成で、座学だけでなく実際に手を動かすワークショップ形式の時間が取られていました 。

  • GビズID・Jグランツの概要説明
  • Jグランツを使った代理申請体験
  • 各システムの新機能紹介
  • 意見交換・質疑応答

2. Jグランツの「代理申請」体験

今回の目玉は、2025年1月にリリースされた「代理申請機能」の体験です 。

  • 体験の内容:
    • 参加者が「社長役」と「行政書士役」のペアになり、GビズIDでの委任設定からJグランツでの申請作成までの一連の流れを実践しました 。
  • 代理申請の仕組み:
    • 事業者(委任元)が行政書士(受任者)にGビズID上で委任することで、行政書士がJグランツで申請書を作成できます。
    • ただし、最終的な「提出ボタン」は事業者自身が押すという運用ルールになっています。(行政書士側では申請できません)
  • 練習用補助金:
    • 当日は「ダミー補助金」を使って、実際のシステム操作を何度もお試しできる環境が用意されていました 。

3. GビズID&Jグランツの注目すべき新機能

今後リリース予定のものを含め、利便性が大幅に向上する機能が紹介されました。

  1. 委任機能の改善(令和7年度予定)
  2. 認証方式の変更(2025年12月予定)
  3. Jグランツの検索・通知機能強化
  4. 口座存在確認機能

4. 手続きの羅針盤「Gビズポータル」

新しくリリースされる「Gビズポータル」では、「手続ジャーニー」という機能が印象的でした 。

例えば「創業」などのライフイベントに合わせて、省庁をまたいだ複数の必要な手続きをステップバイステップで案内してくれるため、事業者が迷わずに手続きを進められるよう工夫されています 。

5. 参加した感想

今回の勉強会を通じて、デジタル庁が現場の「使いにくさ」を汲み取り、着実に改善を進めていることが伝わってきました。

特に、代理申請の操作が行政書士側から開始できるようになるアップデートは、実務上の負担を大きく軽減してくれるはずです。

今後、2030年度までに法人のGビズID取得率を80%まで引き上げる目標が掲げられており、私たち行政書士もこれらのデジタルツールを使いこなすスキルがますます求められると感じました 。

Jグランツ公式サイト

まとめ

「代理申請機能」で変わる補助金申請のカタチ

  • これまでのJグランツは、事業者様ご自身がすべての入力を行う必要がありましたが、新機能により、私たち行政書士が「代理申請者」としてシステム上で申請書を作成できるようになりました。
  • 体験会では「社長役」と「行政書士役」に分かれ、GビズIDでの委任設定から申請作成までの一連の流れを実践。
  • 実際に操作することで、事業者様の負担をどこまで軽減できるか、どのプロセスで注意が必要かを具体的に把握することができました。

重要な運用ルール:最終的な「提出」は事業者様の手で

  • 利便性が向上する一方で、大切なルールがあります。
  • 申請書の作成代行は可能ですが、最終的な「提出ボタン」は必ず事業者様ご自身に押していただく運用となっています。
  • 事業の当事者意識を持っていただくことに加えて、行政書士の不適切な代理行為(なりすまし等)などの不正防止の観点から非常に重要な仕組みです。

今後の注目アップデート計画

説明会では、さらなる利便性向上に向けたロードマップも示されました。

  • 委任機能の拡充(2025年度予定):
    • 現在は事業者側からしか行えない委任設定が、行政書士側からも開始できるようになり、手続きがよりスムーズになります。
  • 認証方式の変更(2025年12月):
    • セキュリティ強化のため、従来のSMS認証が廃止され、メールワンタイムパスワード等が導入されます。(個人的にはスマホアプリがおすすめです)
  • アカウント有効期限の導入(2026年7月予定):
    • 2年3か月ごとの本人確認が必要となるなど、安全な運用に向けた管理が厳格化されます。

法令遵守とデジタル化で、持続可能な経営を

SDGsの観点からも、ペーパーレス化や行政手続きの効率化は、企業の持続可能性(サステナビリティ)を高める重要な一歩です。

「補助金に興味はあるが、システムの操作が不安で一歩踏み出せない」

「GビズIDの管理をどうすればいいか分からない」

という経営者様、ぜひ一度ご相談ください。法令遵守の専門家である行政書士が、デジタル活用の伴走者として、貴社のチャレンジを全力でサポートいたします。