アメニティいわき様は福島県中小企業家同友会いわき支部の会員仲間です。
SDGs宣言書を「具体化」してみての振り返り
前回はアメニティいわきのSDGs宣言書を具体化するワークショップ。
あらためて自社のSDGs宣言書を具体化しようとした時に感じた感想や気づきをまとめてみました。
宣言書の内容理解と意識の変化
- 宣言書の内容を深く考える良い機会になった 。
- 自分が働いている会社がどのような取り組みをしているかよく理解していなかったが、SDGs宣言の「なぜ?」を知ることで、与えられた仕事をただこなすだけでなく、その先に何があるかを意識していきたいと思うようになった 。
- 自分の仕事が、知らないうちにSDGsの取り組みの一部になっていたことを知ることができた 。
- 全ての部署が関わって一つの宣言書ができており、全社員が関わっていることを改めて知ることができた 。
- 当社の宣言書を深掘りすることで、行動に対するゴールの表記や、ゴールと結びつける意識が不十分であることがわかった 。
今後の課題と目標
- 今後の課題がより明確になったと感じている 。
- 具体的な取り組みをさらに深掘りし、ターゲットを定め、目標を設定したい 。
- 宣言書をより分かりやすく、深掘りした文章にアップデートしていきたい 。
- 社員全員に活動の必要性や目標達成に向けた取り組みを周知・教育し、活動を持続していきたい 。
担当者・組織体制
- 担当者を決め、課のメンバーを巻き込んで協力していきたい 。
- 新入社員や若手が担当する仕組みを作っていきたい 。
目標設定と評価
- 目標を定量化し、課全体で共有していきたい 。
- 担当者や具体的な目標(数字)が明確になっていない項目がある 。
- 数値目標や進捗確認、評価が難しい項目をどう見ていけば良いか 。
- 取り組みの記録や形としてわかるものがなく、「誰が、いつまで、どのように」取り組んでいるかが曖昧 。
情報共有と周知
- なぜSDGs宣言を知らない社員が多いのか 。
- 研修メンバー以外の社員にも宣言書の内容を知ってもらい、ジブンゴト化するためには何が必要か 。
- 全社員に「苦になることなく」拡大展開し、意識を変えていくにはどうすれば良いか 。
取り組み内容と連携
- 取り組み内容や文面が似ているものがある 。
- 社員の健康配慮やハラスメント研修などの取り組みも発信すべきではないか 。
- 節水について、汚泥濃縮車の処理水削減は当てはまるのか 。
- SDGsとISOを連動するために必要なことは何か 。
- 汚泥濃縮車の導入によって従業員の増加やコストの発生があるか 。
SDGs宣言書の作成だけで終わることの問題点
SDGs宣言書の作成だけで終わってしまうことは、単なるアピールにとどまり、企業の信頼や成長機会、社内変革といった重要な側面を損なう原因となります。
- 企業の信頼性やブランドイメージの低下
- ビジネスチャンスや社会的評価の喪失
- 社内浸透や実効性の欠如
- 効果測定・改善活動が不可能
- コンプライアンスや説明責任のリスク
このような特徴が強いと、「SDGsウォッシュ」(見せかけだけで実効性のない取り組み)と受け止められ、企業の信頼性やブランド価値の低下、社会的な機会損失につながるリスクが高くなります。
SDGs宣言書を具体化することの意義
企業の持続可能な発展・経営戦略の軸として大きな意義があります。
- 企業の意思表示と信頼性の向上
- 社員の意識向上と一体感
- 企業イメージ・ブランド価値の向上
- 持続可能な経営と新たなビジネスチャンス
- リスクマネジメント強化
- 宣言内容の具体化は実効性と信頼性の鍵
環境課の三銃士 が見せてくれた成果物

SDGs宣言書内に記載されていた「お客様に喜んでいただく10項目」のアップデート版の概要

- 旧版は平成21年(2009年)に作成されたもので、当時の基本的なマナーや行動規範をまとめたものでした 。
- しかし、時代の変化とともに、より高いレベルのサービス品質が求められるようになり、今回の改訂作業は、単なる業務の遂行ではなく、お客様に「より喜んでいただく」ための積極的な取り組みを反映したいと考えました。
- 新しい10項目の作成にあたっては、上司から職場の仲間の意見や提案内容も幅広く集めてみました。
これをたたき台に完成版ができたら社員への説明などの教育から開始したいとのこと。
すばらしい行動力に感動しました。

私たちは何のために働いているのか。
この会社をどうしたらよくできるか。
職場の人間関係、仕事の改善意識、などで好循環のサイクルに入ってきたのかもしれません。
SDGs私の行動宣言書の発表
個人のSDGs行動宣言書を作成することは、個々の社員が自発的に持続可能な行動を起こしやすくするだけでなく、企業全体のSDGs推進力を強化する重要な意義があります。

作成する意義
- ジブンゴトとしての姿勢を発信
- 「約束」を明文化し行動の一貫性を保つ
- 自分自身の意識改革~行動に目的意識
効 果
- 行動の具体化と継続性の確保
- 共感や新たなパートナーシップ
- 自己成長とモチベーション向上
- 他者への良い影響と波及効果
会社への好影響
- 企業ブランド・イメージの向上
- 社会的信頼の獲得とステークホルダーとの関係強化
- 組織全体の一体感やポジティブな企業文化の醸成
- 新たなビジネスチャンスやイノベーションの創出
- 優秀な人材の確保・定着

これからもアメニティいわきのSDGs活動は続きます。
全社員が自分ごととして取り組む、地元を元気にするSDGs