• (株)高良(南相馬市)での太陽光パネルリサイクルの最前線の現場視察
  • 浅野撚糸(株)(双葉町)での復興と技術革新を融合させた製品開発の学び

という2つの視察先を通じて、「最先端のリサイクル技術」と「地域資源を活かした未来型産業」に触れる貴重な機会となりました。

今回、いわき市生活環境部蛭田部長に参加いただきましたが、この関係を続けて行きたいと思います。

バスに同乗し全員で行き来したことで、バス内での自己紹介や自社の環境問題への取り組みの報告、さらには今回参加されたいわき市生活環境部蛭田部長からのお話しもお聞きすることができ、親睦と一体感も感じられる一日となりました。

次年度も計画したいと思います。

事務局の皆様、細かい点までサポートいただきありがとうございました。

視察要旨・学び合うポイント

 
中小企業家同友会の三つの目的に基づき、体験型の学びと交流の一日。

  1. 経営の革新を学ぶ
  2. 人と企業の成長に触れる
  3. 地域とともにある経営を考える

「再生可能エネルギー」の適正処理と「環境配慮型」製品開発という異なる分野が、実は福島県の復興というワードでつながっている取り組みを学ぶ機会を企画しました。

福島県中小企業家同友会

株式会社高良様

ホームページ

当環境委員会委員長の小野委員長と高良さんが仕事の面で接点があり、スムーズに今回の見学会が実現できました。

  • もともとは古紙回収~リサイクル業を中心に事業を行っている、ペーパーレス化などにより古紙の回収量は激減してきている。
  • 太陽光パネルは今後大量に廃棄されることが予想されており、福島県に拠点のある会社として、また事業面、環境面、地域社会への貢献という点からも取り組むべきと判断し太陽光パネルリサイクル施設を立ち上げた。

※ホームページより引用「太陽光パネルリサイクル施設」

令和3年7月8日付けで福島県より産業廃棄物処分業の事業範囲変更について許可されたことから、 南相馬市原町区深野の本部エコプラザにおいて太陽光パネルの破砕・選別処理(産業廃棄物中間処理施設)の運用を開始しました。
この太陽光パネルの破砕・選別施設は、令和2年11月20日に産業廃棄物指定処理施設設置許可を受け、太陽光パネルを100%リサイクルする施設として運用してまいります。
さらに、自然災害等による被災太陽光発電所の対応をワンストップで実施できるサービス体制を、関係企業と協同で構築しましたのでご案内します。

詳細はこちら

浅野撚糸株式会社双葉事業所様

ホームページ

「フタバスーパーゼロミル」と名付けられた新工場は2023年4月にグランドオープンしました。

今年の福島県中小企業家同友会年次総会の記念講演で浅野社長の想い、そこで働く社員の想いを聞き、現地を見てみたいと強く感じました。

フタバスーパーゼロミル

内部にあるカフェで地元食材を使用したランチをいただきました。

福島支部からの参加者の皆さん

福島県環境委員会で私から情報共有したことがきっかけで、福島支部副支部長の宮川さん、環境委員会委員長の篠木さん、副委員長の石井さん、山口さん、田中さんがご参加くださいました。

すばらしい交流の機会にもなりました。

ありがとうございました。

帰りには建屋内にあるショップで「エアーかおる」を購入😊

参加者の感想・コメント(一部要約)

いわき市生活環境部蛭田部長より

本日は参加させて頂きありがとうございました。今後とも、市の環境施策にご協力をお願いします。貴委員会の益々のご発展をお祈り申し上げます。

福島県中小企業家同友会の参加者より

高良さんのPVのリサイクルコースについて進捗状況が理解できた。これからのテーマも理解できた。

浅野撚糸さんでは、入社2年目という若手社員が会社案内を立派にこなしている点が、大変興味深く企業の栄枯を話してもらい常に挑戦している姿が見習う点が多かった。

浅野撚糸さんの福島への想いをあらためて深く感じました。今後は私たちがフクシマの復興に貢献していきたい。

今回、リサイクル施設や復興で福島に関わっている企業様への訪問。大変参考になりました。両社とも新しいことにチャレンジしているということで、前向きな良い体験ができた。

素晴らしい視察研修でした。企画いただき誠にありがとうございます。

高良様の将来を見据えた事業への取り組みと、浅野撚糸様のあきらめない姿勢に感銘を受けました。壁に書かれていた「運を導く7つの言葉」が印象的でした。

リアルに工場見学をし新たに感動させられました。自分としてもいろいろ思うところがあり、環境についてもっと学ばなければならないと感じた。

現場を見ないと分からないことが多く、視察事業は大変有意義なものでした。
交流もあり環境について学ぶこともできて、勉強になる1日でした。
環境問題や地域課題に真剣に取り組む様子が大変勉強になった。
最新の技術を見れて大変勉強になりました。

太陽光のリサイクル事情の説明は大変参考になりました。

高良さんも浅野撚糸さんも独自の技術でオンリーワン企業を目指していて、福島県にこんなすばらしい企業があることを知り勉強になった。

高良さんのスケールの大きさと将来に向けての太陽光パネルリサイクル設備と研究に取り組んでいることに感心した。

循環社会の必要性どのように係るか今後の課題。若手社員が活躍できる状態をつくっていきたい。

身近にこんなに頑張っている企業2社を見学させていただいて刺激を受けたし、私自身も頑張ろうと思わされた。とてもいい研修会でした。

ソーラーパネルのリサイクル状況、課題等、現状を聞くことができ大変勉強になりました。
岐阜の町工場から双葉町に広大な複合施設を構えるまでになったストーリーに夢と勇気をもらいました。

高良~再生可能エネルギーの需要、太陽光パネルの供給、そして、それをいつの日か処分することになることに目を付ける経営視点。
浅野撚糸~説明して下さった新入社員の方、自分の仕事に誇りを持っているように感じました。

本日は環境経営に関する視察会でしたが、それにとどまらず、新規事業への挑戦やオンリーワン戦略、非価格競争力を高めるための新技術開発、地域再生、地元雇用を重視した新卒採用、そして若手社員の活躍など、中小企業が今後生き残るための多くのヒントを得ることができました。

まさに「現場に解あり」という言葉の通り、実際に取り組んでいる企業の姿からこそ学びが深まります。

環境経営の持続可能な循環サイクルを実現するには、各段階の理解と意識の積み重ねが不可欠であり、それが一人ひとりの行動変容につながるのだと改めて感じました。

この結果は福島県中小企業家同友会の環境委員会でも情報共有いたします。