いわき市の雨水浸透ます、雨水貯留タンク、浄化槽転用雨水貯留施設などへの設置に関する補助制度です。
※SDGsの目標達成、自然災害の防止、地球温暖化防止に寄与する取り組みですね。
施設の種類
- 雨水浸透ます:雨水をますに貯め、土に浸み込ませる施設
- 雨水貯留タンク:雨どいに取り付けるタ例:止水板ンク
- 浄化槽転用雨水貯留施設(浄化槽転用タンク):下水道接続により不要となる浄化槽を再利用したタンク
- 止水板:建築物の出入口等に設置し、取外し又は移動が可能な金属板等の浸水に耐える設備等
いわき市ホームページより

令和7年度における申請期間
令和7年4月1日(火曜日)から令和7年11月28日(金曜日)
- 予算額がなくなり次第、申請の受付を終了いたします。
- 補助を希望される方は、購入または工事を行う20日前までに経営企画課、各下水道管理事務所に備え付けの申請書に必要書類を添えて、経営企画課へ提出し、また、令和7年12月末までに設置を完了し、市の検査を受ける必要があります。
いわき市ホームページより
補助の対象
いわき市ホームページより
対象地区
公共下水道事業計画区域内
- 注: 雨水浸透ますは、設置時に注意が必要な区域や設置禁止区域があります。(例:雨水の浸透によって地盤変動を引き起こすような場所)
- 注: 浄化槽転用タンクの場合は、公共下水道供用区域となります。
- 注: 止水板の場合は、浸水(内水)ハザードマップの浸水(内水)想定区域となります。
対象者
- 個人(一般住宅に施設を設置される方)
- 民間事業者
- 注: 市税及び下水道事業受益者負担金を滞納している方は、補助を受けることができません。
- 注: 国及び地方公共団体並びに公社、公団及び事業団等の公益法人の方は、補助を受けることができません。
補助金額
注: 玄関や勝手口など複数の出入り口があり、2箇所以上に止水板を設置する場合でも、浸水を防ぐために必要なひとつの設備と捉え、「1基」として補助対象とすることもありますので、ご相談ください。
施設の種類 | 補助割合 | 補助限度額 (1基当たり) | 補助対象等 |
---|---|---|---|
1.雨水浸透ます | 工事費用 の3分の2 | 25,000円 | 住宅等1棟につき4基まで |
2.雨水貯留タンク | 購入費用 の3分の2 | 50,000円 | 容量200リットル以上の市販品。住宅等1棟につき1基まで |
3.浄化槽転用 雨水貯留施設 | 工事費用 の3分の2 | 200,000円 | 住宅等1棟につき1基まで |
4.止水板 注: | 工事費用 の2分の1 | 500,000円 | 製品保証がされている市販品 住宅等1棟につき1基まで |
補助金申請の手続きの流れ

パソコンで記入の場合は、関連リンクの「排水設備等様式集」よりファイルをダウンロードし使用して下さい。
雨水貯留タンクなどに貯留した雨水の用途
- 庭への散水
- (断水した場合に)水洗トイレの排水 など
自然災害防止の観点から見た効果

「雨水浸透ます」「雨水貯留タンク」「浄化槽転用雨水貯留施設」の効果は、豪雨・洪水・土砂災害などのリスク低減に大きく寄与します。
- 都市型洪水の抑制
集中豪雨時に雨水を地中にしみこませることで、道路や側溝への急激な流出を防止。 - 地盤沈下の防止/地下水の涵養
地下水位を保つことで地盤沈下のリスクを減らし、持続的な水資源確保にもつながる。 - ヒートアイランド現象の緩和
保水性を高めることで周囲の温度上昇を抑える副次的効果あり。 - 豪雨時の排水負荷軽減
タンクに一時的に雨水を貯めることで、下水道や排水設備への負担を減らし、溢水を防止。 - 災害時の生活用水確保
上水道が止まった際の緊急用水源として機能(トイレ用水・消火用など)。 - 地域の防災拠点の水インフラとしても有効。
脱炭素・カーボンニュートラルの観点からの効果
- エネルギー使用量の削減(=CO₂排出削減)
- 上水道や下水処理には多くの電力が使われています。
- 雨水を生活用水(散水・清掃・洗車・トイレ等)に転用することで、上下水道インフラの負荷が減少し、水処理に伴う電力消費(=CO₂排出)を削減できます。
- 雨水タンクによる散水 → 水道ポンプの稼働減少 → CO₂削減
- 浸透ますによる都市の温暖化対策
- 雨水を地中に浸透させることで、舗装面の表面温度上昇を抑制し、ヒートアイランド現象を緩和。
- 特に夏季の冷房需要の抑制につながり、間接的に建物からのCO₂排出削減に貢献。
- 建設資材・既存設備の再利用による環境負荷の軽減
- 浄化槽の転用は、新しい貯水タンクを製造・設置するよりも、資源・エネルギー消費が大幅に少ない。
- これにより、製造時に排出されるCO₂や建設廃棄物の発生を抑制。
- 既存の浄化槽を雨水貯留槽に転用 → 製造・運搬・施工のCO₂排出を回避
SDGs17ゴールとの関連性
雨水活用・管理の取り組みは、持続可能な都市・環境づくりに寄与し、SDGs(持続可能な開発目標)の多くのゴールに貢献します。
Goal 6:安全な水とトイレを世界中に
地下水の涵養を促進し、水資源の持続的な利用を支援
雑用水(散水・洗車等)として雨水を再利用し、水資源の節約
雨水活用による水道依存の軽減と水資源保全
Goal 9:産業と技術革新の基盤をつくろう
既存設備の再利用による低コストなインフラ整備
Goal 11:住み続けられるまちづくりを
都市型洪水の緩和、ヒートアイランド対策への貢献
災害時の非常用水源確保、防災まちづくりへの寄与
地域の防災・減災インフラとしての活用
Goal 12:つくる責任つかう責任
資源循環の意識向上と行動の促進
廃棄物の再活用による資源効率化
Goal 13:気候変動に具体的な対策を
豪雨時の排水負荷の軽減による災害リスクの低減
水利用効率の向上と都市のレジリエンス強化
雨水管理の改善による気候変動への適応策
Goal 15:陸の豊かさも守ろう
土壌の保水力保持、生態系への配慮