東北大学公共政策大学院とは
- 東北大学開学以来の「研究第一主義」の伝統、「門戸開放」の理念、「実学尊重」の精神を基に、「重要な政策課題を発見する能力、政策を立案・評価する能力、政策を説明・伝達する能力を備えた政策プロフェッショナルを育成すること」を目的とした大学院として、2004 年に発足。
- 体験型政策教育、すなわち公共政策ワークショップ(1 年次のワークショップ I、 2 年次のワークショップ II)をカリキュラムの中核に据え、その実践と改善に取り組んできたことを主たる特色としている。
- 現場力を身につける場として「公共政策ワークショップ(WS)」では中央省庁から派遣された実務家教員と研究者教員が共同で、実務と理論の両面から指導を行う。
- 中央政府・地方政府・国際機関等における公共政策の企画立案を担う「政策プロフェッショナル」を養成。
- 2年間で修了。(実務経験を有し、かつ特に優秀な成績を修めた学生に限り、1年間で修了も可能)
- 修了者には「公共法政策修士(専門職)」を授与
今回の担当は永島徹也先生。


依頼の趣旨
公共政策大学院は、公務員を目指す学生が多いですが、半数程度は民間企業に就職し、研究者になる者もいます。
「再エネや自然と共生した地域づくり」をテーマとして、1年をかけて政策提言を行う私のワークショップの参加者です。
このため、気候変動問題に関する一定の関心と知識は持っている可能性はあります。また、1~2名の社会人学生が含まれる可能性があります。
カーボンニュートラルに関する理解とともに、お互いの親近感を増すことも大いに期待しています。
場所は東北大学片平キャンパス内。
校内の桜も満開でした。




会場も準備完了
参加者の皆様
学生、教員、関係者の皆さんがご参加くださいました。

メインのファシリテーターは今田裕美さん。
株式会社CSRインテグレーション代表取締役。
会社はこちら。
今田さんとはSDGsde地方創生カードゲーム公認ファシリテーター養成講座の同期メンバー。
同じ東北出身者としてその後も何度か交流せていただいております。
「いつか一緒にやれたらいいですね~」がいよいよ現実となります。



豊富な経験や知識に加えて、温かい人柄がにじみ出るトークに聞き入っておりました。
ゲームが始まりました
今田さんからカーボンニュートラルについての基礎知識、ゲームルールの説明


私は❶カードさばき ➋ニュースの説明 ➌最新のトピックス を担当しました。



公認ファシリテーターの梶山さんには ❶マグネットの移動 ❷ゲーム参加者としてのフォロー ➌資金量の書き出し ➍ゲーム中の撮影 ➎会場設営 などのサポートをしていただきました。
梶山さんありがとうございました。
ゲームの様子




歓声と笑顔いっぱいの場となりました。
結果の確認
- 結果はカーボンニュートラル達成となりませんでした。
- 全体の資金量について少しだけ増加しました。


振り返りのワーク


今回の体験が新しい行動へのきっかけになってくれたら嬉しい限りです。
こんな意見が!
- 異なる組織で実行したカードの中にはカード同士が「相乗効果」「波及効果」的に繋がっていると思われるようなものもあった。
- これらが同時に実行された時にも資金が増えたり、マグネットへの効果もあるとよりよい結果として体感できると思った。
例えばサプライチェーンなどでは実際にそういう効果を目的とした計画や活動実績もあります。
貴重なご意見として事務局に伝えたいと思います。
ありがとうございます。
永島先生よりコメントいただきました。
学生には良い学びの場、親睦の場となるとともに、私自身もゲームを体験することができ、とても興味深かったです。
このゲームでデカップリングが実現することはあるのかと思いましたが、10回に1~2回は実現するとのこと。
現実世界は、もっともっと複雑なファクターが絡み合っていますが、それを解いていく課題の大きさと希望を見ました。
プレイヤー間の主体的・自発的連携が組み込めると更に面白くなりそうです。
カードゲーム「2050カーボンニュートラル」とは?
2050カーボンニュートラルとは...
過去から現在にかけて私たちが行ってきた様々な活動が地球環境にどのような影響を与えているのかをマクロ的に俯瞰することによって、私たちの価値観や考え方に気づき、行動変容に働きかけるためのシミュレーションゲーム。
私たちの世界のカーボンの状態がどのようになっていくのかをシミュレーション(模擬実験)します。
このゲーム体験を通して「なぜカーボンニュートラルが叫ばれているのか?」、そして「そのために、私たちは何を考えどう行動するのか?」に関する学びや気づきを得ることができます。
=== こんな方におすすめ!===
- 自分の組織にカーボンニュートラルの考え方を浸透させたい
- 地域においてカーボンニュートラルや脱炭素の推進を考えている
- GX企業研修・リスキリング、従業員エンゲージメント向上施策
- 新規事業や顧客を巻き込んだ顧客共創型マーケティングプログラム
- ゼロカーボン宣言をご検討または宣言されている自治体の職員研修
- 脱炭素・カーボンニュートラルに関する市民講座、企業や団体の社員研修会
=== 主な実施団体等 ===
環境省本省、環境省近畿地方環境事務所、国立環境研究所、富山県富山市、愛媛県今治市、福島県いわき市、福島県喜多方市、京都府木津川市、宮崎県延岡市、愛知県半田市、北海道釧路市、全国市町村国際文化研修所(JIAM)、慶應義塾大学 安宅研究室、宮崎県延岡市立一ケ岡小学校、ソフトバンク、福島県中小企業家同友会いわき支部など