福島県いわき市の大内法務行政書士事務所、代表の大内です。 SDGs導入支援を行っているアメニティいわきグループ様にて、「SDGs私の行動宣言書」を作成する社員研修会を開催しました。
「会社がSDGs宣言を出したけれど、社員は無関心」
「現場には『やらされ仕事』という意識がある」……。
そんな壁を突破する鍵は、社員一人ひとりが主役になる「私の行動宣言」にありました。
今回は、意識改革のプロセスとその成果をご紹介します。
アメニティいわき様は福島県中小企業家同友会いわき支部の会員仲間です。
【研修の手法】会社ごとの宣言から、個人の宣言へ
SDGs経営を成功させるには、会社の大きな目標(マクロ)と、社員の日々の行動(ミクロ)をつなげる作業が不可欠です。
今回の研修では、以下のステップで「自分事化」を図りました。
- 気づきの共有: 「実は普段の仕事がSDGsにつながっていた」ことを再確認する。
- 個人の宣言作成: 会社の宣言を噛み砕き、明日からできる「私の行動」を言葉にする。
- 目標の具体化: 「〇〇を削減する」「地元の店を利用する」など、身近なアクションを設定する。
【参加者の変化】「知らなかった」から「やってみたい」へ
研修を通じて、社員の皆様からは前向きな変化と驚きの声が多く挙がりました。
- 日常業務への誇り 「自分の仕事が、知らないうちにSDGsのゴール達成に貢献していたと知り驚いた。仕事へのモチベーションが上がった」
- 具体的な行動変容 「『電気をつけっぱなしにしない』といった小さなことから、自分の弱点を見直すきっかけになった」
- 地域貢献の視点 「地元の商店で買い物をすることが、巡り巡っていわき市の経済効果につながると学び、意識して消費するようになった」
「SDGs=難しいこと」ではなく、「自分にもできること」という認識に変わったことが最大の成果です。
宣言書の内容理解と意識の変化
- 宣言書の内容を深く考える良い機会になった 。
- 自分が働いている会社がどのような取り組みをしているかよく理解していなかったが、SDGs宣言の「なぜ?」を知ることで、与えられた仕事をただこなすだけでなく、その先に何があるかを意識していきたいと思うようになった 。
- 自分の仕事が、知らないうちにSDGsの取り組みの一部になっていたことを知ることができた 。
- 全ての部署が関わって一つの宣言書ができており、全社員が関わっていることを改めて知ることができた 。
- 当社の宣言書を深掘りすることで、行動に対するゴールの表記や、ゴールと結びつける意識が不十分であることがわかった 。
今後の課題と目標
- 今後の課題がより明確になったと感じている 。
- 具体的な取り組みをさらに深掘りし、ターゲットを定め、目標を設定したい 。
- 宣言書をより分かりやすく、深掘りした文章にアップデートしていきたい 。
- 社員全員に活動の必要性や目標達成に向けた取り組みを周知・教育し、活動を持続していきたい 。
担当者・組織体制
- 担当者を決め、課のメンバーを巻き込んで協力していきたい 。
- 新入社員や若手が担当する仕組みを作っていきたい 。
目標設定と評価
- 目標を定量化し、課全体で共有していきたい 。
- 担当者や具体的な目標(数字)が明確になっていない項目がある 。
- 数値目標や進捗確認、評価が難しい項目をどう見ていけば良いか 。
- 取り組みの記録や形としてわかるものがなく、「誰が、いつまで、どのように」取り組んでいるかが曖昧 。
情報共有と周知
- なぜSDGs宣言を知らない社員が多いのか 。
- 研修メンバー以外の社員にも宣言書の内容を知ってもらい、ジブンゴト化するためには何が必要か 。
- 全社員に「苦になることなく」拡大展開し、意識を変えていくにはどうすれば良いか 。
取り組み内容と連携
- 取り組み内容や文面が似ているものがある 。
- 社員の健康配慮やハラスメント研修などの取り組みも発信すべきではないか 。
- 節水について、汚泥濃縮車の処理水削減は当てはまるのか 。
- SDGsとISOを連動するために必要なことは何か 。
- 汚泥濃縮車の導入によって従業員の増加やコストの発生があるか 。
【波及効果】部署を超えた自律的な動き
さらに素晴らしい成果として、研修に参加した環境課だけでなく、業務課や管理課からも「自分たちの部署でも独自の宣言書を作りたい」という声が上がりました。
上司や同僚を巻き込みながら、部署ごとの業務特性に合わせた「行動指針(たたき台)」が自発的に作成されています。
これこそが、SDGsが組織文化として根付き始めた証拠です。
環境課の三銃士 が見せてくれた成果物

SDGs宣言書内に記載されていた「お客様に喜んでいただく10項目」のアップデート版の概要

- 旧版は平成21年(2009年)に作成されたもので、当時の基本的なマナーや行動規範をまとめたものでした 。
- しかし、時代の変化とともに、より高いレベルのサービス品質が求められるようになり、今回の改訂作業は、単なる業務の遂行ではなく、お客様に「より喜んでいただく」ための積極的な取り組みを反映したいと考えました。
- 新しい10項目の作成にあたっては、上司から職場の仲間の意見や提案内容も幅広く集めてみました。
これをたたき台に完成版ができたら社員への説明などの教育から開始したいとのこと。
すばらしい行動力に感動しました。

【専門家の視点】なぜ「個人の宣言」が必要なのか?
形式だけのSDGs宣言(SDGsウォッシュ)に陥る原因の多くは、「主語が会社(他人事)」のままであることです。
「私の行動宣言」を作成することで、社員は「会社から言われたからやる」のではなく、「自分で決めたからやる」という意識にシフトします。 この自律性(オーナーシップ)こそが、企業の持続可能な成長と、コンプライアンス遵守の土台となります。
私たちは何のために働いているのか。
この会社をどうしたらよくできるか。
職場の人間関係、仕事の改善意識、などで好循環のサイクルに入ってきたのかもしれません。
個人のSDGs行動宣言書を作成することは、個々の社員が自発的に持続可能な行動を起こしやすくするだけでなく、企業全体のSDGs推進力を強化する重要な意義があります。

作成する意義
- ジブンゴトとしての姿勢を発信
- 「約束」を明文化し行動の一貫性を保つ
- 自分自身の意識改革~行動に目的意識
効 果
- 行動の具体化と継続性の確保
- 共感や新たなパートナーシップ
- 自己成長とモチベーション向上
- 他者への良い影響と波及効果
会社への好影響
- 企業ブランド・イメージの向上
- 社会的信頼の獲得とステークホルダーとの関係強化
- 組織全体の一体感やポジティブな企業文化の醸成
- 新たなビジネスチャンスやイノベーションの創出
- 優秀な人材の確保・定着

これからもアメニティいわきのSDGs活動は続きます。
全社員が自分ごととして取り組む、地元を元気にするSDGs
大内法務行政書士事務所の業務内容
大内法務行政書士事務所では、一方的な講義形式ではなく、社員様が自ら考え、行動するための参加型研修を提供しています。
「SDGs宣言を作って終わり」にしたくない経営者様。ぜひ一度、当事務所にご相談ください。
当事務所では、企業様向けのSDGs研修や導入支援も行っています。
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