11月17日、福島県立南会津高校でSDGsde地方創生カードゲームを開催しました。

生徒のみなさん、SDGsを純粋に真剣に学ぼうとする姿勢。
素晴らしい学びの時間となり本当によかったです。
無知の知を知る ことの尊さ。。。

礼状をいただきました

生徒さんからの感想(代表例)



参加した教員の感想

- 普段の生活では学べないものが沢山あった。
- SDGsを実践的に知ることができた。
- 普段おとなしい生徒たちが、持ち場から離れ、動いて交渉していた様子から興味を持って取り組んでいる様子が見て取れた。
- ゲームの作り込まれた設定や細部にまでこだわっている点に驚いた。
- 2学年3学年の生徒も興味を示していた。
開催までの経緯
10月中旬に進路指導部の大竹正浩先生からメールがありました。
- LHR・総合的な探究の時間を利用して地域探究活動を行っており、その中でSDGsにかかわる探究活動も取り入れたいと考えている。
- 1学年19名を対象に地域創生カードゲームを使って、地域の活性化などを学んでいきたいと思っている。
- SDGs地方創生カードゲームがあることやその概要を知り、本校で課題探究に取り組むには、地域創生カードゲームが生徒にとって取り組みやすい内容と思った。
- 本校ではSDGsに対する取り組みがまだまだ進んでいない。現状では3年次にまとめる地域探究活動について、1年生から少しずつ取り組んでいる状態。
- 1年生は農林業体験を経験して、地域の現状や課題に触れ始めたところであり、今回のカードゲーム講座の取り組みも、生徒に地域探究や地域創生とSDGsがどの様に関連していくかを考えてもらうためのものととらえている。
- 地域課題探究や地域の活性化と絡めてSDGsについて学べればと考えている。
その後リモートミーティングで細かい点の確認を行いました。
大内のことは、SDGsカードゲームの地方創生ファシリテーターで検索をかけて、特定非営利活動法人イシュープラスデザインのHPから知ることになったそう。
実施の目的(依頼書より)
地域探究活動の一環として、 SDGsと関連付けながら地域の課題を生徒同士で話し合い、 SDG s地域創生カードゲームを通じて、問題点の原因や解決方法を探り、今後の探究活動を進めていく上で興味・関心や知識を向上させる端緒とするため。
主な実施内容
- SDGsの概要について
- SDGsde地方創生カードゲーム
- 世界・日本のSDGsや南会津町地域創生の現状と課題について
SDGsの概要について
SDGsの本質

「持続可能な開発」3つの要素

SDGsは三層構造

SDGsde地方創生カードゲームについて



ゲーム開始!!
当日の運営をスムーズに進めるため、川又湧也先生、福島健太先生を始め、教職員の皆さまにサポートしていただきました。
ありがとうございました。


ゲームには「先生だけのチーム」も参加していただきました。

皆さん、ゲームの進め方やルールもすぐに覚えてくださり、第1ターン目から密度の濃い展開となりました。










中村校長も合間を縫って見に来てくださいました。
ありがとうございます。
ゲーム結果

- 人 口 スタート時 5 → 4 → 5 → 6 → 7
- 経 済 スタート時 5 → 4 → 8 → 8 → 8
- 環 境 スタート時 5 → 5 → 4 → 5 → 7
- 暮らし スタート時 5 → 3 → 2 → 9 → 12
- 達成チーム数 0 → 2 → 2 → 4 /7チーム中
振り返り
世界・日本のSDGsや南会津町地域創生の現状と課題について



福島民報記事から
- 人口の県外流出が止まらず(全国46位)
- 大卒者の半数が県外就職(全国36位)
- 工場誘致はするが労働力の確保が課題
- 人口当たりの医師数が不足(全国42位)
↓


- 気候変動に“無関心”でいられる人はいても、“無関係”でいられる人はもういません。
- 気候変動は国家安全保障上の脅威となっています。”気候変動によって最初に失われるのは平和”気候変動は平和を破壊します。
- こどもたちは「自分の将来に直接関わること」として、非常に真剣に向き合っています。
その他
- トレードオフとは
- トレードオフへ配慮することの重要性
- トレードオフの可能性の高い事例
- SDGsウォッシュとは
- SDGsウォッュの事例
- 手前どりがSDGs意識の物差し
- COP27について
「私たちの住むまちをよくするために」をまとめてみよう

- 本日のゲームで体験した中で、一番印象に残ったことは何でしたか。
- 私たちの住む「まち」をもっとよい「まち」にするために大切なポイントは何だと思いましたか。
- 私たちの「日々の生活」という視点で、SDGsのゴールの達成に貢献するには、どのようなアクションを行うことから始めたらよいでしょうか。
- 家族や友人に伝えたくなる内容は何ですか?
まとめと発表






まずはひとりひとりが考え、チーム内で意見交換した内容を発表しました。
作成物の一例

社会システム(常識や基準・ルール)の変化と、個人の意識や行動変容は表裏一体

南会津町のSDGsの輪が広がりますように...

地方創生公認ファシリテーターの自己紹介内容を最新化
※後日、地方創生公認ファシリテーターの自己紹介内容を確認しましたところ、登録時点から全くいじっておらずそれはそれはひどい内容でした💦
これを機会に内容を最新化いたしました。
南会津高校について
校訓
真摯 明朗 健康
教育目標

ありがたいです。
高校生が「まちづくり」と「SDGs(持続可能な開発目標)」の関係性を知る意
身近な課題と世界の課題の“つながり”に気づける
「貧困の解消」「質の高い教育」「住み続けられるまちづくり」など、地域にも関わる課題ばかりです。
高校生が自分の暮らすまちの課題(例:空き家、交通、自然環境、子どもの貧困など)を考えることで、SDGsとの接点に気づき、「自分ごと」として世界の課題を捉える力が育ちます。
地域の未来を担う意識と行動力が育まれる
まちづくりに関心を持ち、SDGsの視点で物事を捉えることで、「自分たちの手で地域の未来をつくる」という主体性が生まれます。
地域での課題解決やプロジェクトに関わる経験は、将来の進路選択や職業観にも良い影響を与えます。
多様な価値観や対話の力を学べる
まちづくりは、さまざまな世代や立場の人との対話によって成り立っています。
高校生が地域活動やSDGsワークショップなどに参加することで、多様な人と協力する力や、相手の意見を尊重しながら議論する力が自然と身につきます。
“持続可能な社会”を実現する人材の育成につながる
将来的に、どの職業に就くにしても「環境」「福祉」「経済のバランス」など、持続可能な視点は欠かせません。
高校時代からSDGsとまちづくりに関心を持つことは、持続可能な社会づくりに貢献できる人材になる第一歩です。
地域に誇りと愛着を持てるようになる
地域の魅力や課題に目を向け、解決策を考える過程で、「自分のまちってすごい」「もっと良くしたい」と思えるようになります。
それが、将来地元に戻って活躍したいという意欲にもつながるかもしれません。
こんな先生におすすめ!
- 総合学習や探究活動でSDGsを扱っている
- 生徒に「主体的に考え、動く力」を育てたい
- 地域と学校の連携を強化したい
- SDGsを“暗記科目”ではなく“実感”として伝えたい
- 教師自身も、楽しく学びなおす場がほしい
先生が変われば、教室が変わる。
教室が変われば、地域も未来も変わっていく。
その一歩を、このゲームからはじめてみませんか?